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マグワイア、落選

メジャーリーグの殿堂入りがアメリカ時間の1/9、発表された。

野球殿堂は、全米野球記者協会に10年以上在籍する記者による選出で、75%以上の得票率(今年は投票数545票のうち409票以上)を得ると、晴れて殿堂入りとなる。

今年は、2632試合連続出場のメジャー記録を持つカル・リプケンや、首位打者に8度輝いた「安打製造機」、トニー・グウィンが順当に選出された(両者とも有資格1年目の選手)。

そして前予想の通り、128票、得票率23.49%のマーク・マグワイアは落選した。

マグワイアといえば、日本でも少し名の知れた選手だ。
メジャーリーグは1994年のストライキを境に、人気が下落、観客も減少していたところ、日本でも連日ニュースが伝えられた1998年のサミー・ソーサとの壮絶な本塁打王争いなどで、人気回復に絶大な貢献をした。

この2人のタイトル争いをきっかけに、現在の、メジャーリーグの復活を呼ぶことになったのだ。

試合数の違いこそあれ、毎試合のように数字を積み重ね、あの王貞治が作った55本という記録をあっという間に抜き去り、当時のロジャー・マリスの61本という記録からも飛びぬけた70本という数字を残した98年のシーズンには、自分も興奮を覚えた(本塁打王を争ったソーサは66本)。

翌99年にも2人揃って60本以上(マグワイア65本、ソーサ63本)と、メジャーリーグを個人記録争いで大いに盛り上げ、メジャーリーグの窮地を救ったのだ。

しかしマグワイアは薬物疑惑に揺れる。
筋肉増強剤のアンドロステンジオンの服用が発覚し、2005年3月に下院が大リーグ関係者や選手を召還した公聴会で、「私は過去のことを話すためにここに来たのではない」と言ったことで、関係者だけでなくファンや一般人から見ても、マグワイアは限りなく黒に近いグレー、というのが大方の見解だ。

ちなみに薬物疑惑では、2001年にはマグワイアの記録を上回る73本という現在のシーズン記録を打ち立て、2006年度終了時点での通算本塁打記録で、755本のハンク・アーロンに次ぐ734本を放っている、バリー・ボンズなどもいる。

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野球殿堂入りの投票では、5%の得票率をクリアすると、15年間の殿堂入り候補の資格を得る。

スポーツでのドーピング問題が本格的に議論されてから、まださほど年月が経っているわけではない。
IOC(国際オリンピック委員会)ではドーピングは昔から比較的厳しかったが、ようやくメジャーリーグも腰を上げてきた。
リーグも、自分たちのビジネスを作っている所属選手たちを効率良く調べる必要があり、検査の方法も、今後はどんどん簡単なものになっていくだろう。

スポーツにおける薬物使用は決して許されるものではないが、マグワイアはメジャーリーグを救った選手の一人である、というのも事実である。

今後、様々な議論とともに得票率がどう変わっていくのかも非常に興味深い。

 

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